能登町 住民メッセージ
三波地区を支える有志の人々
金沢の大学を卒業後、地元の金融機関に勤務する高宮さん。2児の父。同志社大学を卒業後、Uターンして消防士の道へと進んだ善野(ぜんの)さん。3児の父。おなじく消防士の天幸(てんこう)さん。昨年長男が誕生し1児の父に。地域活動の裏方作業を一手に引き受ける山本さん。役場に勤務する最年長の大黒さん。リーダー的存在。最年少の坂本さん。高校卒業後地元を離れていたが、Uターンし現在病院に勤務。
高宮:最近、自分たち世代の家庭で子どもが立て続けに生まれたのもあって、この集落だけで子どもが12人います。
大黒:それまでの世代がぽっかりと空いていただけに、ちょっとしたニュースになっとるよな?
高宮:偶然が重なったのもあるんですけど、地区(以下、三波地区を示す単語は、自治体の町と区別し、「地区」統一)をあげて子どもたちの行事に取り組む姿勢は「この地区でも子育てできる」という安心につながりました。
高宮:2012年頃から三波公民館を舞台とした地域活動が盛んになったんです。
大黒:それまでは学校も保育所も無くなって、この地区はこのまま終わっていくんだというあきらめムードが漂っていました。それを我々の先輩が断ち切ってくれた。
山本:子どもたちと地区の方が喜びそうな行事を次々に始めたんです。僕たちはそれを引き継いでいる形。この場所は元々、自分たちが通っていた保育園なので思い入れもあります。
高宮:4年前からの恒例行事となっているのは、かつては桜の名所だった旧のと鉄道「波並駅」周辺で開催される「波並で花見」。県内外から20近くの出店が並んだり、ライブ演奏が行われたり、ちょっとしたイベントになっています。
坂本:7月には三波小学校で初夏のコンサート。12月にはグルメ屋台や、ワークショップなどが体験できる「あったか食堂」。そのほかにもハロウィンなど、年間を通して様々な行事が地区をあげて催されています。
高宮:おかげさまで2014年には石川県、昨年は全国の優良公民館として三波公民館が表彰されました。自分たちの活動が認められたと思うと、うれしいですね。
坂本:小さな地区でも地道に活動を続けていれば評価される。地区の人たちの意識も今まで以上に変わったと思います。
善野:波並の祭りで上げた、打上花火ですね。
高宮:何十年も前に一度あがったきりで、それ以来あがることのなかった祭りの花火。地区を盛り上げるために自分たちの世代でも上げてみようという話になって、三波地区の業者や各家庭に寄付を募りました。
大黒:これは天幸がよくやったよな。
天幸:予想以上の金額が集まって驚きました。それだけ反響があれば毎年の恒例行事にできるんじゃないかと、テンションが上がりましたね。
高宮:祭りの最中、波並のキリコ全てが神社の前に並んだタイミングで花火を上げたんですけど、そのときはみんな涙を流して泣いてましたね。
善野:左義長やハロウィンで子どもを連れて一軒ずつ家を回ると、じじばばたちがすごく喜ぶんですよ。自分の孫や親戚じゃなくても「でかなったな」とか「どこの子や」とか言って、すごく可愛がってくれる。
大黒:子どもたちもチヤホヤされて、まんざらでも無さそうだよな(笑)。
高宮:地区全体に子どもを見守る意識があるので、安心感もありますね。
坂本:じじばば孝行ができる地区って、なんんかいいですよね。
善野:特別なことをするんじゃなくて、昔からある祭りや左義長など、自分たちが受け継いだものを子どもたちにしっかり伝えていきたいですね。
高宮:俺は能登町の大運動会を復活させたいなー。
坂本:野球大会とかもやりたいですよね?
大黒:君はまず嫁さんを見つけなさい。
一同:爆笑
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