01

まっとるよ

能登町 住民メッセージ

都会の友達から
ズルイって言われました。

高木功次郎さん

1981年生まれ。宇出津出身。「空杣」代表。高校卒業後、地元を離れ金沢で飲食業に従事。Uターン後、地元の森林組合に8年勤め、2018年よりフリーの木こりとして活動する。一方で、同級生で結成した「鳳遊海」のメンバーとして、能登の自然遊びも日々堪能している。3児の父。

高木さんがUターンをしたのはいつ頃ですか?

24歳のときです。最初は電気機器メーカーのライン工として働きました。ただ、夜勤などもあって生活が不規則だったので、家族を第一に考えて子供が生まれたタイミングで転職しました。自分がやりたいことをやって、いつも笑っている。子供たちにはそんな父親の姿を見て育って欲しかったんです。自分の父親がそんな人でした。

なぜ、能登町に戻ろうと思ったんですか?

地元の祭り(あばれ祭り)の影響が大きいです。金沢に住んでいた頃は飲食店で働いていたので、開催が土日に重なると参加することができませんでした。それがとても辛かった。それもあって地元に戻ることを少しずつ考え始めました。

やっぱり祭りは特別なものですか?

はい。地元の神事に参加するといつも特別な感覚に包まれます。でも、高校生のときは祭りが嫌いだったんです。身長が低かったのでキリコを担ぐことができず、祭りの時期は居場所がありませんでした。祭り好きが復活したのは「端っこなら届くやろ」と強引にキリコを担がせてくれた仲間のおかげ。今では自分にとって無くてはならないものです。

Uターンすることに不安はありませんでしたか?

僕の周りには居残り勢やUターン勢も含めて、地元で生活する同級生が多く、Uターンしやすい環境が整っていました。とくに不安はなかったですね。

高木さんが所属する「鳳遊海」とは?

自分たちがやりたい遊びを真剣に考える。それを実現させるための集団です。僕がUターンした12年前に結成されました。せっかくこれだけ同級生が揃っているんだから、みんなで面白いことをして楽しく暮らそう。そんな会話から始まりました。

すごく楽しそうですね!何をして遊んでいるんですか?

結成当時は歩行者天国でバーを開いたり、地元の商店街に雪像を作ったり、地域づくりを目的とした活動をしていました。最初は数人だったメンバーも徐々に増えて、今では数十人規模。それぞれに家族ができると共に遊び方もシフトして、今はおもに自分たちが小さい頃に楽しんでいた「自然遊び」を中心に活動の輪を広げています。

自然遊びとは?

海でグランピングをしたり、山でツリークライミングをしたり。能登というフィールドありきの遊びです。自分たちが子どもの頃からやっていた、自然を生かした遊びをクリエイトする楽しさを子どもたちに伝えたい気持ちもあります。

家ではどんな遊びをしていますか?

基本的に子どもがやりたいと言った遊びの手伝いをする感じですね。一番上の娘が9歳。普通に鬼ごっことかをしてます(笑)。海、山、川、雪。どの季節でも、家を一歩出た瞬間から「遊び」のフィールドが目の前に広がっているので、特別なものを用意する必要はありません。

能登の自然遊びが特別なものだと認識し始めたのはいつ頃からですか?

金沢からIターン移住してきたメンバーが加入してから、少しずつ意識するようになりました。自分たちは釣りをするにも家を出てものの数分で竿に糸を垂らしていたけど、彼はそれまで金沢から片道40分かけて釣り場に赴いていた。この環境は「ズルイ」。あれもこれも「ズルイ」。そんな彼の話を聞いてるうちに、自分たちがいかに恵まれた環境で暮らしているかを再認識するようになりました。自分たちでは当たり前だと思っていたことを再価値化してくれる彼の意見はとても貴重です。

普段はどんな仕事をしているんですか?

フリーの木こりとして、大きくなりすぎた木の伐採などをしています。ロープを使って木に登り、チェーンソーを使ってひたすら木を刈る。季節によって波はありますが、それなりに需要はあります。

なぜ、木こりという職業を選んだんですか?

自然にまつわる仕事がしたかったからです。あとは単純にチェーンソーがカッコ良かったから。子どもの頃にハマった「Sa·Ga」というゲームで、ラスボスを一撃で倒せるアイテムがチェーンソー。そのインパクトがずっと頭の中に残っていました(笑)。

最後に昔と今の能登町。どんなところが変わったと思いますか?

僕がこの町を離れたときは都会にいけばなんでもあると思っていました。でも、意外とそうでもない。むしろ都会だろうが田舎だろうが、本当に自分のやりたいことはフィールドを問わないと感じています。僕自身、外に出て色々な経験をした結果、能登町に戻って暮らすという選択肢が生まれました。この町が変わったというよりは、自分自身が変わったのではないかと思っています。

01

まっとるよ

能登町 住民メッセージ

02

やっとるよ

能登町 企業メッセージ

お問い合わせContact

能登町定住促進協議会はUターンも全力でサポートいたします。お仕事探しやお家探しなど、移住に関するご相談はお任せください。

能登町定住促進協議会

0768-62-0260

営業時間 平日 10:00 - 17:00

s